むくみ お酒

お酒とむくみ

お酒とむくみの関係

アルコールを大量に飲んだ翌朝は、顔がひどくむくんでいて化粧のりも悪くなってしまうことが多いですね。

 

お酒とむくみ

お酒の翌朝のむくみは、女性に限らず男性にも多くみられる症状ですが、身体の冷えや女性ホルモンとの関係もあり、女性の方がむくみ症状がひどくなりやすいようです。

 

思い切り飲んで、たくさん食べると、むくみも比例して悪化してしまいますね。

 

まぶたが腫れたようになり、目が小さく見えてしまいますし、顔の輪郭も一回り大きくなったように見えて、悲惨な状況になります。

 

もともと女性の方がアルコールの処理能力が体質的に低いケースが多いので、むくみも余計に翌朝まで残りやすいのかもしれません。

 

むくみは、血管内で無く血管の外側、体内の細胞組織などに、余分な水分が溜まっている状態です。

 

アルコール飲酒でむくんでしまうのは、「抗利尿ホルモンの抑制」と「血管透過性の亢進」が原因とされています。

 

尿をたくさん排出してむくみを抑えるお薬を利尿剤と呼び、ラシックスが有名です。

 

アルコールの影響で抗利尿ホルモンが抑制されてトイレに行きたくなるのです!

 

頻繁に排尿したくなるのを防ぐホルモン(利尿ホルモン)が抑制されるわけで、トイレに通いたくなります。

 

アルコールを飲むとトイレに頻繁に行きたくなりますよね。

 

そして排尿により脱水するので、喉が渇き水分もたくさん補給したくなります。

 

結果的に、アルコールだけでなく水分も大量に摂取することになります。

 

血管透過性の亢進

 

アルコールにより血管が膨張し、動脈の血管壁に微笑な穴が開いて(血管透過性)、水分を通しやすくなります。

 

血液内の水分が血管壁を通過して、血管外の細胞にドンドン出てくることになります。

 

これがむくみです。

 

アルコールを飲んでトイレに通い、脱水症状となり、脳が感知して喉が渇きます。

 

水分を大量に飲んだり、更にビールなどのアルコールをがぶ飲みしたりして、翌朝には体内に水分がたまって「むくみ症状」がでます。

 

アルコールを分解するには水が必要なので、体内の水分を使い血管内脱水という状態になり、血液濃度が濃くなって喉も乾きます。

 

体内の水分を血中に戻すように、正常に血液濃度を保とうとするのですが、脳に酔いがまわると、調整機能もうまく働かなくなります。

 

 

 

冷たい水はむくみの原因!

 

結果的に、体内水分量の調整も狂って、異常に喉が渇いたりしてしまうのです。

 

喉が渇くと冷たい飲み物をゴクゴク飲みたくなりますが、冷たい飲み物は身体を冷やして、余計にむくみの原因になります。

 

できれば、温かい飲み物で水分補給をして、身体の冷えを防ぎ、血の巡りをよくする方が、むくみ防止になります。

 

夜中にトイレに起きるのも睡眠の質が落ちて、寝不足になりむくみを促進してしまいます。

 

アルコールのつまみには塩分が濃いモノも多く、余計に喉が渇き、アルコールも進み、水分もとりすぎてしまい、むくんでしまうのですね。

 

塩分は体内に水分を貯めこみやすい性質もあるので、余計にむくみますね。

 

むくみ予防のつまみには、カリウムやビタミンE、ミネラルを含んだモノが良いでしょう。

 

むくみとラシックス

生理前は、女性ホルモン「エストロゲン」の影響でアルコール分解の働きが弱まる時期で、普段よりも酔いが回りやすく、むくみを引き起こしやすくなります。

 

生理中も味覚が変化していたりして、いつもよりアルコールが進みやすいケースもあり、注意が必要です。

 

基礎体温の下がっている時期でもあり、むくみやすいのありますね。

お酒と手のむくみ

手のむくみ

お酒を飲んだ翌朝に手がむくんでいて驚いた、という経験はとくに女性に多いようです。

 

お酒を飲むとなぜ手がむくむのか、とくに翌朝に症状が出るのはなぜかなど「お酒と手のむくみ」の関係について解説します。

 

飲んだ翌朝に顔がむくむのは何となく当りまえのように思っている人でも、手がパンパンにむくんでいるとビックリしますね。

 

何かの病気かも、と心配にもなります。しかしほとんどの場合、手のむくみも顔や足のむくみと同じ一過性の生理的なむくみです。

 

まず、お酒を飲むとむくみが出やすいのは、次の3つの理由によります。

 

  • アルコールが血管を拡張して毛細血管から血液の水分が皮下の組織にしみ出す。
  • アルコールの利尿作用による脱水症状が起きる→それを防ぐために大量に水分補給が必要で身体の水分のバランスがくずれやすい。
  • 塩分の多いおつまみを食べることで身体の水分量が増える。

 

簡単に言うと、お酒を飲むと身体の各部分での水分の出し入れが非常に忙しくなります。

 

アルコールは身体に強い作用を及ぼす薬物なので、その影響を薄めるためには「水」が必要なのです。

 

この水分の出し入れのバランスがくずれると、脱水症状を起こすこともあれば、むくみが出ることもあります。

 

この両方が同時に起きることも珍しくありません。

 

(お酒を飲んだ翌朝にむくみがあるからと言って、のどの渇きをガマンするのはたいへん危険です)

 

手にむくみが出やすいのは、手が心臓から遠い末端にあるからです。これは足も同じです。

 

皮膚の下にたまった体液(細胞間液)を回収するのは静脈とリンパ管の仕事ですが、静脈とリンパ管には動脈のようなポンプ機能がないので、末端に行くほど流れが停滞しがちです。

 

お酒を飲んだ翌朝にむくみが出るのは、眠っているときは身体を動かさないからです。

 

静脈の血液とリンパ液の流れを作るのはおもに筋肉の動きなので、睡眠中は流れが滞りがちになります。

 

睡眠中は呼吸するときの胸やお腹の動き、寝返りの動作などが体液の流れを助けています。

 

静脈の血液が心臓に引き込まれるときのバキュームパワーも、血液を押し出す力に比べればずっと弱いとはいえ、流れを生み出す力になっています。

 

ふだんなら睡眠中はこれくらいの流れでも間に合うのですが、お酒を飲んだときのむくみを解消するには不十分です。

 

女性がむくみやすいのは、リンパ液や静脈の血液の流れを作る筋肉が細いからです。

 

皮膚が男性に比べて薄いのも、むくみやすい原因になります。

 

皮膚が薄いと皮下に溜まった水分を押しもどす反発力が弱いからです。

 

顔のむくみの主な原因がこれですが、手の皮膚も男性より薄いのでむくみが出やすくなります。

 

お酒を飲んだ翌朝のむくみを改善するには、二日酔いになるほど飲まないことは当然として、@なるべくアルコール度数の低いお酒を飲む、A脱水症状を起こさないように、水分を摂りながらお酒を飲む、B急激に酔いが回らないようにゆっくり飲む、C塩分の多いおつまみを食べない、D〆のラーメンは食べない、E12時前には就寝して睡眠をたっぷりとる、などの対策が有効です。

 

ふだんから運動をして筋肉をつける、規則正しい生活でホルモンバランスを良くするなどで、むくみにくい身体を作ることも大切です。

 

手足などむくみの症状がひどくて日常生活に支障をきたす場合は、ループ利尿剤を服用することで排尿を促進してむくみを早期に緩和することができます。


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