むくみの予防法
むくみは、皮下組織に「細胞間液」という水分が過剰にたまった状態です。
血液と細胞はこの水分を通じて栄養や老廃物を交換するので、細胞間液はなくてはならないものですが多すぎても困ります。
身体の水分の約2/3は細胞の中にありますが、1/3は細胞をとりまく細胞間液です。
血液はまず細胞間液に酸素と栄養分を供給して、細胞がそれを受け取ります。
細胞は二酸化炭素と老廃物を細胞間液に排出して、静脈血管とリンパ管がそれを回収します。
つまり細胞に有用な成分を含んだ水を供給するのが毛細動脈で、細胞から出た老廃物を含んだ水分を回収するのが毛細静脈と毛細リンパ管です。
むくみは、@この回収作業がとどこおったとき、あるいはA毛細動脈からの水分供給が過剰になったときに生じます。
むくみを予防するにはこの2つの不都合が生じないようにすればよいわけです。
@の細胞間液の回収作業がとどこおるおもな原因は、動脈と違って心臓というポンプ機能をもたない静脈とリンパ液の流れが悪くなることです。
静脈やリンパ液が流れを作るのにもつとも役立っているのが「筋肉の動き」です。
とくに、重力に逆らって心臓の方に流れなければならない下肢では筋肉の動きが重要で、ふくらはぎの筋肉は「第2の心臓」と呼ばれています。
眠っているときは、「呼吸するときの胸の動き」や、「心臓が血液を引き込む力」で生じるゆっくりとした静脈血の流れで間に合います。
リンパ管にはわずかですが、収縮して流れを作る機能もあります。
しかし、起きているときはそれだけでは間に合いません。
デスクワークで長時間同じ姿勢でいたり、立ちっぱなしであまり動かずにいると、静脈やリンパの流れが停滞して手足にむくみが生じやすくなります。
そのむくみ予防するには筋肉を動かすこと、つまり運動が役に立ちます。
また、筋肉を太くすることも役に立ちます。
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女性がむくみやすい原因の1つが、男性に比べて筋肉が細いことです。
Aの毛細血管からの水分が過剰になる原因には、塩分の摂りすぎやカリウム不足で、血管からの水分の出し入れを調節する電解質バランスが崩れることです。
お酒の飲み過ぎで血管の水分透過性が高くなるのもむくみの原因になります。
女性の場合は月経周期のホルモンバランスの変化で、電解質バランスが崩れて血管の水分透過性が高くなることがあります。
月経前症候群でむくみが生じることがあるのはそのためです。
血液をろ過して老廃物と水分を排泄する腎臓の機能に障害が生じるものむくみの原因になります。
腎臓病などの病気が原因のむくみは病気を治すことが先決ですが、それ以外のむくみは@運動不足の解消、A塩分の摂りすぎやカリウム不足に気をつける、Bお酒の飲み過ぎに気をつける、C規則的な生活で体調を整えてホルモンバランスを安定させるなど、生活習慣の改善でむくみを予防することができます。
むくみがひどい場合は、ループ利尿剤のラシックスの服用で尿をたくさん出してむくみを改善する方法があります。